2024年に入ってからCNG(CryptoNinja Games)というクリプト忍者のゲーム開発のプロジェクトがFiNANCiE(フィナンシェ)で大躍進したのもあって、それでFiNANCiEを知った人も多そうです。
一時的とはいえ、トークン価格が1000倍になりましたからね……。投機・投資的な意味合いだけがFiNANCiEの特徴ではないんですが、注目されるポイントの1つにはなると思います。
私自身は2022年のときにFiNANCiEに登録をしていたんですが、ほとんど触っておらずでCNGをきっかけに触るようになりました。実際に使ってみての感想などとともにFiNANCiEについて初心者ガイド的に簡単にまとめたいと思います。
- FiNANCiEが他のクラファンと違う4つのポイント
- FiNANCiEの注目プロジェクト
- どうやってトークンを売買する?
- 売買したくてもできない!? トークン売買の注意点
FiNANCiE(フィナンシェ)とはクラウドファンディング2.0

一言で表すとFiNANCiE(フィナンシェ)はクラウドファンディングのプラットフォームなります。ですが、他のクラウドファンディングとは大きく違う点が4つあると思っています。
- トークンでクラファン(資金調達)できる
- 支援者がトークンを売買できる
- トークン売買時の手数料の一部がオーナーに入る
- コミュニティ活動もできる
その他、トークンはブロックチェーンを使っているのも他にはない違いだと思います(Ethereumのレイヤー2チェーンを独自開発)。ただ、使ってる側としてはそこを意識することはないように思いますね。
トークンでクラファン(資金調達)できる
FiNANCiEで発行できるトークンはオーナーを応援する証です。後述するとおり売買もできるので、株のようなイメージでもいいと思います※。
このトークンの発行という特徴のおかげで、形ある物を売り出すプロジェクトでなくてもクラウドファンディングがやりやすくなっています。
注目すべき点は何もないところから価値を生み出せるところでしょう。「これからこういう活動をしたい!」という思いだけでも、共感を生んで支援してもらうことはできます。
ただ、そうなるとICOバブルのときにあったような詐欺の横行のリスクもありそうですが、FiNANCiEの審査があるので誰でもトークンを発行できるわけではない点は安心材料の1つです(もちろん、それでも頓挫する可能性はありますが)。
各プロジェクトが発行しているトークンを保有していると、保有数に応じて特典を得られるといった恩恵を受け取ることもできます(プロジェクトによってその有無や内容は変わります)。
※補足
元からFiNANCiEを知っている一だと、FiNANCiE本体もトークン(FNCTという仮想通貨)を発行しているので、どっちのトークン? となりそうですので、ここでのトークンはFiNANCiE内にある各プロジェクトが発行しているトークンの話という前提です。
支援者がトークンを売買できる
FiNANCiEで最も画期的なのが自分が初期トークン販売のときやマーケットで買ったトークンを売れるという点だと思います。
多くのクラウドファンディングは支援したらそれに応じて何かがもらえて、それで終わりです。ただの通販になっているようなケースもあると思います。
ですが、FiNANCiEの場合、自分の支援が投資にもなり得るということですね。その意味で株のような特徴を持っています。
そうした投資の側面から2024年の1月中盤から2月にかけて大盛り上がりになっています。特にCNG(CryptoNinja Games)の勢いが顕著で、連日ストップ高でトークン販売当初は1トークン1円だったのが、一瞬ではあるものの1000円の大台に乗りました(トークン価格1000倍…!)。
ぬおおおおフィナンシェ市場たぶん初!!
— 🍺 ikehaya@TVアニメ放送中 (@IHayato) February 16, 2024
トークン単価1000円いきましたー!!
CNG、引き続きコツコツいきましょう。
ほんとに、まだまだロックアップがあるので、普通に暴落の可能性が控えてます!(フィナンシェの仕様です……w) pic.twitter.com/LJ9H7aRqXI
ただ、価格は乱高下することがありますので要注意です。1000円になったトークンは1〜2日で600円台にまでなっています……。それでも1円スタートなのでだいぶ値上がりはしていますが。
トークン売買時の手数料の一部がオーナーに入る
トークン売買には手数料がかかります。買っても売っても10%が手数料としてかかるので、株式取引などと比べるとけっこうな額です。ただ、投機マネーは動きづらくなるので、その意味ではメリットになるとは思います。
画期的なのがトークンの売買手数料の一部がオーナー側に還元される仕組みになっている点です。売買が盛んに行われればそれだけでオーナー側にも収益が入ります。投機的な動きがあったとしても、その分の一部はオーナー側に収益としてもたらされるわけです。
コミュニティ活動もできる

もう1つ他のクラウドファンディングと違う特徴がコミュニティ機能です。FiNANCiEのアプリを触っている人は分かりますが、アプリ内で日々様々なやりとりがなされています。オーナー側からのアナウンスだけでなく、コミュニティに参加している人同士でもやりとりがあります。
コミュニティスコアというものがあって、コミュニティが活発なところは数字が大きくなっています(上記画像の赤い丸の数字)。自分のアカウントにも数字が表示されて、他人の投稿に「いいね」したり、何かしら発信したりするとスコアが上がっていきます。
コミュニティへの参加はトークンを持っていなくてもできます。ただ、トークンを持っていないと入れない場所を設けているプロジェクトもありますので、フルアクセスというわけにはいかないことはあります。

CNGの例だと1000トークン以上、10000トークン以上持っていると入れるところがあります。
FiNANCiE(フィナンシェ)を始めるには?
たいてい人がサポーターとしてトークン購入を通じてプロジェクトを応援したいとか、投資目的でトークンを買いたい人だと思いますので、ここではサポーター、つまりトークンを買う側という前提です。
トークン発行側として活用したい場合は、FiNANCiEの審査を受けることになるので、本文に問い合わせをしてみてください。
これからFiNANCiEを始めたい、とりあえず触ってみたいという場合は、スマホのアプリをインストールしましょう。今のところPCからは操作できないので、スマホアプリが必須となります。
初めてFiNANCiEを入れる人にはトークンがもらえる紹介コードがあるので、アプリのリンクなどは紹介コードとともに後述します。
FiNANCiE(フィナンシェ)の注目プロジェクト5つ+α

ここ最近(記事を書いた時点で)の盛り上がりを見ると、個人的な注目プロジェクトは次の5つかなと思います。
- CNG(CryptoNinja Games)
- CGP(CoolGirl Project)
- RELiC
- AEB
- 國光DAO
CNGはクリプト忍者の連日ストップ高で1円スタートのトークンは一時、1000円の大台に。トークンの初期購入は1時間もせずに終了しました。
CGPは初期トークン販売が10分で終了。RELiCは3分持たなかったと思います(2月15日 17:17にスタートして17:20の時点で初期トークン販売に気づきましたが、買えませんでした……)。
AEBはCNGのローンチ前からFiNANCiEを活用してきたプロジェクトでCNGも参考にしていたようです。國光DAOはファウンダーである國光さんのプロジェクトです。
今後の注目プロジェクト
ほかにも、2月から3月にかけて登場してくるこちらのプロジェクトも注目度が高そうです(すでにFiNANCiEにコミュニティができているものもあります)。
- 罵尻ロマ子様
- NoxGallery
- Sloth
- TheMafiaAnimalZoo(TMAz)
- LLAC
それぞれのX(旧Twitter)のアカウント載せておきますので、チェックしておくといいかと思います(絵文字がうまく表示されないので絵文字の部分は省略)。
●罵尻ロマ子romaco.eth(@romaco_0810)
●NOX Gallery(@NoxGallery)
ファウンダーは、yossie/ヨッシー@NoxGallery_CNFさん(@yossie_NFT)
●sloth(すろーす)@きせかえできるNFT(@sloth_life_nft)
ファウンダーは、けんすうさん(@kensuu)
●TheMafiaAnimals(@RiBOX15)
ファンダーは、Rii2Rii2(リツ)|TMAさん(@rii2_4)
●【公式】LLAC|猫のように生きる(@LLAC22222)
ファウンダーは、しゅうへいLLAC Founderさん(@shupeiman)
「罵尻ロマ子様」はかなり強烈なキャラクターなので、好みが分かれるかもしれません……。個人的には面白いとは思いますが。
まずはこれ! FiNANCiE内のトークンを売買する前に押さえるべきこと
前述したとおり、FiNANCiEは自信でもFNCTという仮想通貨のトークンを発行しています(CoinccheckにてIEO)。
なので、FiNANCiEのトークンというとFNCTを指すと思う人もいるかもしれませんが、あくまでここでの話はFiNANCiEというプラットフォーム内で各プロジェクトにて発行されるトークンです。
そのフィナンシェのトークンに関しては次の5つを最初に押さえておくといいと思います。
- FiNANCiE内のトークンの売買はアプリとアカウント開設が必須
- トークンは買うか、もらうかのどちらかで獲得できる
- トークンは日本円で直接は買えない
- 「トークン」「ポイント」「日本円」の関係
- トークンの取引手数料がけっこうかかる
FiNANCiE内のトークンの売買はアプリとアカウント開設が必須
今のところ、アプリからしかトークンは買えません。FiNANCiEのアカウント登録も必要です。アカウント登録も維持費も無料になります。
後述するとおり、アプリを始めてインストールする場合は、紹介コードがあるとトークンをもらえる特典があります。
FiNANCiE内のトークンは買うか、もらうかのいずれかで獲得できる
FiNANCiE内のトークンは買うかもらうかです。「もらう」に関しては人からもらう場合と特典でもらえる場合の2つのケースがあるので、次の3パターンがトークン獲得の方法になると思います。
- マーケットから買う(初期売り出し or 在庫から購入)
- 他人からもらう
- 特典でもらう
マーケットからトークンを買う(初期売り出しと在庫から購入)

トークンは初期トークン販売で買うか、初期トークン販売が終わった後に市場で買うかのどちらかです。いずれの場合も、プロジェクトの「マーケット」というタブから買います。
まだトークンが販売されていない場合は、「マーケット」にアクセスしても何も表示されません。今後、アプリがアップデートされると画面表示は変わるかもしれませんが、今のところ以下のような画面になります(画像はslothのトークン販売前のマーケットタブ)。

トークンを買うときの注意点はこちらにも記載しています。

他人からトークンをもらう
こちらはあるコミュニティ内での書き込みの一部です。赤い丸で囲った部分を見ると、1という数字があります。これは誰かがメッセージを投稿した人に対してトークンを送ったという証です。
特定の条件を満たすとコミュニティの管理者側から配布されるようなケースもあります。
特典でトークンをもらう
この記事を書いている時点では、紹介特典(招待特典)でトークンがもらえます。1トークンではありますが、もらえたほうが得ではあるので、紹介コードを活用してみてください。
すでにどこかのプロジェクトのコミュニティに参加している人は紹介コードを発行でき、その紹介コード経由でフィナンシェのアプリをインストールしてコミュニティに入るとトークンがもらえます。
ただし、FiNANCiEのアプリをまだインストールしたことのない人限定です。
もし、まだFiNANCiEのアプリをインストールしたことがない人は、お勧めのプロジェクトの紹介コードを掲載しておきます。紹介コード(6桁の英数字)を使ってアプリをインストールし、その後にそのコミュニティに参加してみてください。
- CNG(CryptoNinja Games)
→招待コード【Y6E29C】 - CGP(CoolGirl Project)
→招待コード【4C63C9】 - RELIC
→招待コード【WZ3NZA】 - AEB
→招待コード【6W69X4】 - 國光DAO
→招待コード【NKHTEK】
●AndroidはこちらからFiNANCiEアプリをインストール
招待すると招待した人(この場合は私)に100ポイント入るんですが、招待者が10人を超えるとそれがなくなります。ただ、あくまで私が100ポイントもらえるなくなるだけで、新しくアプリをインストールしてコミュニティに入った人はその限りではありません。
ただ、紹介特典で配布するトークンに上限があるようなので、それを超えている場合もトークンは受け取れません。各プロジェクトでどのくらいプレゼントのトークンに余裕があるかはオーナー側しか分からないと思います。
FiNANCiEには「日本円」「トークン」「ポイント」の3つがある

まず前提として、FiNANCiEでは日本円で直接トークンを買えません。トークンを購入するにはFiNANCiEのポイントが必要になりますので、ポイントを持っていない場合はまず日本円でポイントを買う必要があります。
誰かからトークンをもらうことはでるので、ポイントがなくてもトークンの獲得自体はできます。
日本円
そのままの意味で日本の通貨である日本円。フィナンシェではポイントを買うときに使います。日本円で直接トークンを買ったり、ユーザー同士で日本円のやりとりするなどはできません。トークンを売って日本円として出金することは可能です。
ポイント
フィナンシェ内でトークンを買うことができるポイントです。180日間という有効期限があることに注意。FiNANCiEのアプリを紹介したときの報酬やキャンペーンなどで配布されることもあります。ポイントに関してより詳しく知りたい場合はこちらをどうぞ。

トークン
オーナーを応援する証で株みたいなもの。取引履歴はブロックチェーンに刻まれます※。フィナンシェのポイントでしか買えませんが、他人からもらうことはできます。売ると「売上」としてアカウントに計上され、ポイントにするか銀行口座に日本円として振り込むか選べます。
※下記の記載がありますので、履歴はブロックチェーンに記録しているものと思います。
FiNANCiEは、このトークンエコノミーにおける全ての取引をFiNANCiE Lightningというレイヤー2 (出典:https://blog.ethereum.org/2014/12/31/silos/) オフチェーン&オンチェーンの融合ソリューションを通してEthereumブロックチェーンに記録しています。
引用:フィナンシェトークン(https://fnct-whitepaper.gitbook.io/ja/what-is-financie)
トークンの取引手数料がけっこうかかる
Q.もし仮に、1000円分のトークンを買った後、同じ金額で同じ数だけトークンが売れた場合、トータルの手数料はいくらになるでしょうか?
トークンをクレジットカードで1000円分買ったと仮定すると、トータルの手数料は262円です(出金の振込手数料を入れると602円です)。
- FiNANCiEのポイント購入手数料
- トークン購入手数料
- トークン売却手数料
- 出金する場合は、振込手数料
の手数料がかかり、それぞれ以下の金額になります。
- FiNANCiEのポイント購入手数料
→クレカだと5%なので50円 - トークン購入手数料
→112円 - トークン売却手数料
→100円 - 振込手数料
→540円
高く感じるのではないかと思いますが、そもそもFiNANCiEはクラウドファンディングです。トレードをするための場を提供することがメインではないですし、トークンの売買手数料の一部はプロジェクトのオーナーに還元されるという仕組みになっています(この点は画期的だと思います)。
注意したいのはトークンを買うときの手数料は価格の10%ではなく、ポイントの10%という点でしょう。手数料を引いた後のポイントの額がトークン価格を上回っている必要があります。
トークン価格を0.9で割って小数以下を繰り上げた金額が購入時に必要なポイントとなります。
詳しくはこちらに別途、書いていますので参考にしてください。

FiNANCiE(フィナンシェ)でプロジェクトのトークンを買う方法

トークンはマーケットか初期トークン販売で買います。前述したとおり買うときの手数料は10%(価格の10%ではないことに注意)ですが、初期トークンの販売時は購入手数料はかかりません。
また、初期トークン販売から1週間は最大でも10,000万円相当
FiNANCiEのトークンは各プロジェクトの「マーケット」というところから手続きを進めます。すでに初期トークン販売が終わっているかどうかで買い方が少し変わりますが、操作自体は大差ありません。
トークン購入時の注意点
次のような注意点があります。
- 手数料が直感的に分かりにくい
- ストップ高がある
- 初期トークン販売時は1回の取引で買える額に上限がある
- 暴落リスクをあらかじめ知る
詳しくはこちらをどうぞ。

FiNANCiE(フィナンシェ)でプロジェクトのトークンを売る方法

FiNANCiE(フィナンシェ)でプロジェクトのトークンを売る場合も、各プロジェクトページの「マーケット」から操作します。売るときも手数料が10%発生しますので、上記の画面のとおりトークン価格650円のときに売ると585円になる計算となります。
トークン売却時の注意点
次のような注意点があります。
- 初期トークン販売で買ったトークンは売れない期間がある
- ストップ安
- 設定を忘れるとトークン売却後に出金できないかも
詳しい内容はこちらをどうぞ。

FiNANCiE(フィナンシェ)のトークン価格はどう決まるか?
簡単に言うと、両替機にトークンと日本円が在庫として入っていて、トークンを入れると日本円が出てきて、日本円を入れるとトークンが出てくるような仕組みです。
日本円とトークンの交換レートはそれぞれの在庫数に応じて変わります。トークンの在庫が減れば減るほど、トークン価格は上がって必要な日本円も増えます。逆もまた然りです。
詳細な数式がどうなっているかは分かりませんが、FiNANCiEが発行しているドキュメント(ホワイトペーパー)を見ると、次の記載があります。
Bancorの数式モデルを元に実装した、オフチェーンの二次流通マーケットを提供。
引用:FiNANCiE(クラウドファンディング2.0)(https://fnct-whitepaper.gitbook.io/ja/overview/financie-crowdfunding-2.0)
BancorはUniswapのようなDEXの一種と考えていいと思います。Uniswapとはまた別な理屈で動作しますので、SushiSwapのようにUniswap派生の仕組みとはまた違ったものになります。
正直、専門的すぎて詳しくは追えないので、細かなところまでは分かりません。
トークンは必ず売れる
FiNANCiE内でのトークン売買は、売り手が提示した価格と買い手が提示した価格がマッチングしたら売買成立といった取引ではないので、流動性のリスクがないとも言えます。要するに買い手がいないから売りたくても売れないということは起こらないということです。
NFTだと誰も買い手がいなくて、売れないということはめずらしくありませんが、そういうことは起こりません。もちろん、トークンの人気がなくなれば、価格はとんでもなく安くはなると思いますが、売れるというのは税金の観点からするとありがたいことです。
そもそもFiNANCiEはクラウドファンディングのサービスなので、トレードに関してはメインではないとは思いますが、トークンの売買ができる機能がある以上はこういう話も避けて通れないかと思います。
まとめ
ということでFiNANCiEに関してまとめると以下のようになります。
- FiNANCiEは従来のクラファンとは一線を画したクラウドファンディングのサービス
- トークンの発行を通じてクラファンができる
- トークンを売買でき、支援者が利益を得ることも可能
- トークンの売買手数料の一部がオーナーに入る
- コミュニティ機能があるクラファン
トークン売買時の注意点や手数料などはこちらをどうぞ。

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