SBT(SoulBound Token, ソウルバウンドトークン)とは移転不可能なNFTです。通常のNFTはそれを売ったり、誰かにあげたりすることができますが、SBTはそれができません。
その性質とソウルバウンド(魂に縛られた)という名称に関連性があるとは思えないネーミングですが、これはといっWorld of Warcraft(ワールド・オブ・ウォークラフト)というゲームから来ているようです。
SBTの提唱者であり、Ethreumを生み出した一人であるVitatlick Buterinのブログに書かれています。
One feature of World of Warcraft that is second nature to its players, but goes mostly undiscussed outside of gaming circles, is the concept of soulbound items. A soulbound item, once picked up, cannot be transferred or sold to another player.
(World of Warcraftの特徴として、プレイヤーにとっては当たり前のことだが、ゲーム業界以外ではほとんど議論されていないのが、ソウルバウンド・アイテムという概念である。ソウルバウンド・アイテムは、一度拾うと他のプレイヤーに譲渡したり売却したりすることはできません。)
Soulbound(https://vitalik.eth.limo/general/2022/01/26/soulbound.html より引用)
売ったり誰かにあげたりできないということで、SBTの使用用途の1つとして証明書の発行が挙げられます。実際、千葉工業大学は学修歴証明NFTをSBTとして発行して話題になりました。
仮にウォレットがハッキングされても盗まれる心配はないですが、そのウォレットを捨てて他のウォレットに移転しようにも移転できませんので、ハッキングされたら終わりと思って良さそうです。
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