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仮想通貨SOL(Solana)とは 他との違い、特徴や代表的プロジェクト

仮想通貨SOL(Solana)とは 他との違い、特徴や代表的プロジェクト

この記事を書いている時点ではSolanaの時価総額上位の常連であり、有名なL1ブロックチェーンの1つといっていいと思います。EVM互換ではないブロックチェーンです。

ここでは、次の内容を書いています。

  • SOL、Solanaの基本(いつ開始? NFTやDEXは?)
  • Solanaの特徴(なぜ速い?)
  • SOLの価格の推移、暴騰と暴落の歴史
  • Solanaの有名なサービスやNFTなど
ネイティブトークン、ティッカーシンボルSOL
最小単位ランポート(10億分の1SOL, 10^9Lamports=1SOL)
最大発行数上限なし
主なウォレットPhantom、Trust Wallet
ブロックエクスプローラーSolascan
主なNFTマーケットプレイスSolanart, Magic Eden, OpenSea
主なDEXORCA, Jupiter
公式サイトhttps://solana.com/
稼働開始時期2020年3月
開発ソラナ財団
ホワイトペーパーhttps://solana.com/solana-whitepaper.pdf
目次

Solana(SOL)の特徴と押さえておくといいことまとめ

Solanaの特徴や他との違いを簡単にまとめるとこちらです。

  • 処理が速くガス代が安価(PoHという独自の合意形成のアルゴリズムなどの影響)
  • RustやC、C++といった既存のプログラミング言語をサポートしている
  • 2022年にSTEPNが大きな話題に

処理が速いというのは具体的にどのくらいかというと、ライブのデータが公式サイトには表示されていて、この記事を編集した時点では1秒あたり2,725件のトランザクションを処理しています。手数料は0.00025ドルとなっていて1円にも満たないかなり安い手数料です。

ホワイトペーパーにはネットワーク速度が1Gbpsであれば1秒で71万件の処理が可能と書かれています。実際にそこまで処理できるかはありますが、ポテンシャルはかなりありますね。ちなみにビットコインは1秒間で7件しか処理できませんので、圧倒的に速いことが分かります。

また、クレジットカードのVISAは1秒間に約1,700件トランザクションの処理をしていると言われます。

ただ、Solanaは障害の発生が多い印象もあります。下記のとおり、ネットワークの停止が度々起こっています。

  • 2021年9月にネットワーク20時間近く停止
  • 2022年は年間で部分的な停止を含めて10回以上ネットワークが停止
  • 2023年4月にネットワークが2日にわたって停止
  • 2024年2月に5時間ほどネットワークが停止

以下、もう少し詳しく見ていきます。

Solanaの処理が速くて手数料が安い理由

処理が速く手数料(ガス代)が安価と言われます(Solanaが公式サイトで謳っていることでもあります)。

ではなぜ、処理が速くて数量が安いのか? その理由は次の2つといっていいと思います。

  1. バリデーターのハードウェアがハイスペック
  2. 非同期で処理できるSolanaの独自コンセンサスアルゴリズムPoH
  3. ガス代が固定(急ぎの場合はプラスする必要があるが処理速度が速いと混雑しにくく安くなる傾向)

Solanaのバリデーターのハードウェアはハイスペック

バリデーターのハードウェアがハイスペックなのは、バリデーターの参加要件の1つにハードウェアのスペックがあるためです。それで、他のブロックチェーンよりもバリデータとして参加するコンピュータのハードウェアのスペックが高くなっています。

非同期で処理できるSolanaの独自コンセンサスアルゴリズムPoH

SolanaはPoH(Proof of History)という独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。

たいていのブロックチェーンは、合意形成にノード間での同期が必要になります。ですが、PoHだと合意形成を非同期にできるため処理を待たなくていいわけです。なので、どんどん処理を進められます。

コンピュータのスペックが良いことよりも、このコンセンサスアルゴリズムが速さの秘訣といえます。

じゃあ、どうやって非同期処理ができるようになっているのか? についてはそこまで詳しく把握できていないので、もっと知りたい方はSolanaのホワイトペーパーを確認してみてください。

SOL(Solana)の価格の推移

SOLの価格推移のチャート(CoinMarketCapより)

2020年に稼働したときから2024年2月までの価格は上の画像のように推移しています(対米ドル)。最高値は260.06ドルで最安値は0.5052ドルとなっていて、514倍の差があるというすごさです(仮想通貨ならこんなものかもしれませんが……)。

これまでのデータからは2021年の終盤にピークがあり、そこから2023年の後半まで下がったものの、2023年終盤からまた盛り返しています。

Solanaで有名なサービス、プロジェクトなど

Solanaの有名どころといえば、こちらが挙げられるかと思います。

  • STEPN(Move to Earn)
  • DeGods, Mad Lads(NFT)
  • ORCA・Jupiter(DeFi)

また、SolanaのDEXとしてはORCAやJupiterNFTマーケットプレイスとしてはSolanart, Magic Eden, OpenSeaなどがよく使われているといっていいと思います。

STEPN(Move to Earnのはしり)

STEPNのMediumの記事より

Solanaと言えば2022年に盛り上がったSTEPNが有名でしょう。Move to Earnの先駆けであり、これで仮想通貨の世界に来た人は多いのでは? と思います。

2022年の1月くらいであれば、ものすごい収益率だったと思います。

日本でもだいぶ広がった気がします。個人的にはなんか来てるな〜と思いつつも無視してたらあれよあれよと盛り上がってしまって、「手を出しておけば……」と後悔したのを覚えています。

DeGods, Mad Lads(SolanaのNFT)

DeGodsとMad Lands

NFTは有名どころはほぼEthereumだと思いますが、SolanaにもNFTはあります。

DeGodsというNFTプロジェクトがSolanaのNFTでは中心的な存在でしたが、2023年4月にEthereumに移行してしまいました。

ですが、Mad LadsというNFTプロジェクトを中心に盛り返してSolana2023年の12月にはなんと24時間ではあるものの、EthereumのNFTの売買出来高を超えました。Mad Ladsのフロア価格は一時、6000ドルを超えに。

ORCA、Jupiter(SolanaのDeFi)

SolanaのDeFi領域もNFT同様に2023年12月にEthereumの出来高を抜きました。こちらも24時間ではありますが、DEXの出来高がEthereumを超えたということでニュースになりました。

個別のDEX別ではEthereumのUniswap V3が一位でしたが、2位につけたのはSolanaチェーンのDEX、ORCAでした。

また、Jupiter(複数のDEXから最適なレートのトレードを選んでくれる提供するアグリゲーターと呼ばれるサービス)も2024年2月にエアドロップがあったこともあって賑わっていたと思います。

Solanaのスマホ(Saga)

Solana(Solana Mobileのサイトよりキャプチャ)

Solanaが2023年2月にSagaという名前のスマホをリリースすると発表。

1年後の2024年2月になってもまだ販売はされていませんが、事前注文を受け付けています。価格は当初1000ドルだったと思いましたが、今は500ドルになっています。2025年に発送とのこと。早期購入すると、もしかしたらエアドロップなどがあるかもしれません。

Solana(Solana Mobileのサイトよりキャプチャ)

まとめ

まとめると、Solana全体の特徴やニュースは次のとおりです。

  • 注目度の高いEVM互換ではないL1チェーンの1つ
  • PoHという独自のコンセンサスアルゴリズムで処理速度が速い
  • 手数料も安い(通常は固定、プラスして優先度を上げることも可)
  • 2022年にSTEPNで有名に
  • 2024年SolanaのDEX、Jupiterが大型エアドロ実施
  • Solanaのスマホが登場
  • ネットワーク停止が何度も起きている

Solanaの概要はこちら。

ネイティブトークン:SOL
最小単位の名称:ランポート(10億分の1SOL, 10^9Lamports=1SOL)
主なウォレット:Phantom、Trust Wallet
ブロックエクスプローラー:Solascan
主なNFTマーケットプレイス:Solanart, Magic Eden, OpenSea
主なDEX:ORCA, Jupiter
公式サイト:https://solana.com/
稼働開始時期:2020年3月
開発:ソラナ財団
ホワイトペーパー:https://solana.com/solana-whitepaper.pdf

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