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仮想通貨のブリッジとは? 代表的なブリッジ、簡単な仕組み解説

仮想通貨のブリッジとは?

ブリッジは異なるブロックチェーン間で同じ仮想通貨を移動させるための技術です。基本的には、一方のブロックチェーンから別のブロックチェーンへトークン(仮想通貨)を「転送」するプロセスを指します。

例えば、イーサリアムチェーンのETHをポリゴンチェーンのETHにする場合に使われます。

ここでは、ブリッジでどんなことをやっているのかの簡単な説明と、主要なブリッジのサービス、リスクなどについてまとめました。ブリッジは便利ですが、ブリッジに関連した仮想通貨の流出量はかなりの量なのでリスクがあるというのは知っておいたほうがよさそうです。

目次

仮想通貨のブリッジでやっていることの簡単な説明

ブリッジは大きく次の3つのプロセスになります。

  • 仮想通貨がブリッジ前のブロックチェーンで使えないようにロック or バーン(燃焼)
  • ロック or バーンの検証と確認
  • 仮想通貨のアンロック or 発行

仮想通貨のロック or バーン(燃焼)

トークン(仮想通貨)がブリッジ前のブロックチェーンで使えないようにするためにまず「ロック」します。これによって移動先でも移動元でも同じトークンが使えるような二重支払いが起こらないようにします。

また、トークンが他のチェーンに移動中であることを示すことにもなります。

他にもトークンを完全に「バーン(燃焼)」、要するに削除してしまって、ブリッジ先のブロックチェーン上で再発行するアプローチを取るブリッジもあります。バーンはトークンの供給量を一時的に減少させ、ターゲットチェーン上で新たにトークンを発行するときの「証明」として機能します。

検証と確認

トークンがロックまたはバーンされた後、その情報はブリッジコントラクト(スマートコントラクトの一種)によって検証されます。問題なくロックまたはバーンされていれば、それをブリッジ先のブロックチェーンに伝えます。

その際、オラクルやリレーといった外部の機構が使用されることがあります。オラクルは外部データをブロックチェーンに提供するサービスで、リレーは異なるブロックチェーン間で情報を中継する役割を果たします。

仮想通貨のアンロック or 発行

ブリッジ先のチェーン上で元のチェーンからの検証情報を受け取って、新たなトークンを発行、もしくはアンロックしすることで、新しいチェーン上で使えるようになります。

仮想通貨のブリッジの種類

ブリッジにも種類があります。使うときにはそこまで意識しないかもしれませんが、中央集権的なブリッジと非中央集権的なブリッジの2つあります。

次によく使われていて有名だと思うブリッジのサービスを載せます。

代表的なブリッジのサービス

よく使われているブリッジと思える有名どころをピックアップしておきます。

  • WBTC(Wrapped Bitcoin)
  • RenBridge (RenVM)
  • Polygon Bridge
  • ChainBridge

それぞれもう少し詳しく見ていきましょう。

WBTC (Wrapped Bitcoin)

WBTCはビットコイン(Bitcoin)をイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン上で使えるERC-20規格のトークンにしてくれるサービスです。
サイト:https://wbtc.network/

そもそも、なぜ、ビットコインをイーサリアムに? と思う人もいるかもしれませんので補足しておきます。ビットコインを他のブロックチェーンで使うことで、利息がもらえるといった運用ができるんですね。DeFi(分散型金融)を活用するわけです。

ビットコインをただ持っていても、リターンは値上がり益しか期待できませんが、DeFiを使うことで値上がりの期待に加えて金利による収益も狙えるようになります。もちろん、リスクがありますから、誰でも簡単にというわけにはいきませんが。

RenBridge (RenVM)

RenBridgeは、Renプロトコルによって提供されるトラストレスな分散型のクロスチェーンブリッジサービスです。ビットコイン(Bitcoin)、Zcash、Bitcoin Cashなど、複数の仮想通貨をEthereumやその他の対応ブロックチェーンにブリッジできます。
サイト: https://bridge.renproject.io/

Polygon Bridge

ポリゴン(Polygon)とイーサリアム(Ethereum)との間でトークンをブリッジさせるためのサービスです。ポリゴンが公式に提供しているブリッジです。
サイト: https://wallet.polygon.technology/bridge

ChainBridge

ChainSafeが開発したChainBridgeは、複数のチェーンをサポートしているブリッジです。イーサリアム(Ethereum)、アバランチ(Avalanche)、ポリゴン(Polygon)など、複数のチェーンがサポートされています。
サイト: https://chainsafe.io/

Multichain(AnySwap)はサービス停止

2023年まではMultichain(旧Anyswap)がありましたが、サービス停止中です。公式X(旧Twitter)を見ると、なかなかすごい状況……。

要約するとこんな感じです。

2023年5月、MultichainのCEO、Zhaojunが中国警察によって自宅から連行され、以降チームとの連絡が途絶えました。これにより、チームはMPCノードサーバーへのアクセスが失われ、Zhaojunのクラウドサーバーアカウントにもアクセスできなくなりました。事件発生後、チームはZhaojunの家族と連絡を取り、彼のパソコンや携帯電話などが当局に没収されていることを知りました。運営資金とサーバーアクセス権はすべてZhaojunと警察の手中にありました。

一部のサーバーへのアクセス権がまだ残っていたため、チームはプロジェクトの運営を維持しようとしましたが、Zhaojunが間もなく釈放されるとの通知を受け取りました。その間、ユーザー資産がMPCアドレスから不正に転送される事件が発生し、資金はZhaojunの妹が管理するアドレスに移されました。しかし、7月13日にはZhaojunの妹も警察に拘束され、彼女が管理していた資産の状況は不明になりました。

この一連の出来事により、Multichainチームは活動を停止し、ユーザーにはMultichainサービスの使用を控えるよう呼びかけています。チームはこれ以上の情報や進展があれば、コミュニティに報告する予定です。

実はリスクがあるブリッジの使用

こちらは2022年のポスト(ツイート)ですが、Chainalysisというブロックチェーンの分析会社によると、なんと盗まれた仮想通貨のうち69%がブリッジのハッキングによるとしています。

ニュースにもなった大きなハッキング被害は次のとおり。

  • アクシーインフィニティで使われるRoninと呼ばれるブロックチェーンでの約700億円相当の流出
  • イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブリッジに使われるWormholeにて約480億円の流出

こうしたニュースにならない小さなトラブルも起こっているのが現状です。例えば、ポリゴンのブリッジを使ったらうまく反映されず、自分の仮想通貨がどこかにいってしまった……なんてことで対応してもらっているケースもあります。

もちろん、問題なく動作する場合がほとんどなので、心配しすぎることはないと思います。ただ、自分のウォレットを使って誰かにビットコインを送るといった簡単な操作と比べたらリスクが大きい行為だということは押さえておきたいところです。

ブリッジのリスクを抑えるには

ブリッジするのではなくて仮想通貨取引所でトークンを買って送金するとか、JPYCを買ってDEXやメタマスクなどでスワップするとか、他の方法が使えるならそうしたほうがいいかもしれません。

今は国内の仮想通貨取引所では仮想通貨がそこそこの種類買えます(2020年前後のときはどこも数種類程度だったので今はだいぶ増えています)。といっても、出金するときにビットコインとイーサリアムくらいしか対応しておらず、目当てのブロックチェーンには出金できないなんてこともあるので注意は必要です。

また、国内の仮想通貨取引所での取り扱いトークン数は、海外の仮想通貨取引所に比べたらだいぶ少ないです。なので、海外の仮想通貨取引所を使うのも手ではあります。

ただ、国内で仮想通貨取引所を運営するには金融庁の許可が必要ですから安全性に大きな問題はないと考えていいと思います(金融庁認可だから確実に安全という意味ではないです)。ですが、海外はそうはいきません。取引高で世界2位という大手だったFTXの破綻もありましたので、そういう根本的な部分でのリスクもあります。

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