仮想通貨(暗号資産)POL(旧MATIC)は、ポリゴン(Polygon)というブロックチェーンで使われるネイティブトークン(ネイティブコイン)です。イーサリアムで基軸となるのがETHであるように、ポリゴンのブロックチェーンで基軸となるのがPOLです。ずっとMATICでしたが、2024年9月はじめ頃からMATICからPOLに変更されました。
- ポリゴン(POL)ができた経緯
- ポリゴン(POL)の使われ方や特徴
- ポリゴン(POL)の入手方法

| ネイティブトークン, ティッカー | POL(旧MATIC) |
| 最小単位 | – |
| 最大発行数 | 100億POL |
| 主なウォレット | MetaMaskなど |
| ブロックエクスプローラー | polygonscan |
| 主なNFTマーケットプレイス | OpenSea |
| 主なDEX | QuickSwap |
| 公式サイト | https://polygon.technology/ |
| 稼働開始時期 | 2020年3月 |
| 開発 | Polygon Labs |
| ホワイトペーパー | https://polygon.technology/papers/pol-whitepaper |
なぜ、ポリゴン(POL, MATIC)が開発された?
Polygonが生まれた背景はイーサリアムのスケーラビリティ問題です(規模拡大につれて処理速度の遅さや高コストが目立つようになって使い勝手が悪くなる問題)。
イーサリアムを実際に触っている人は分かりますが、1ドル相当分のNFTを買ったり、ミントしたりするのにガス代が10米ドル(そのくらいならむしろ安いというときも)かかるなどということが起こります。
ガス代を安くしようと思えばできますが、そうすると処理の順番がなかなか回ってこず、いつまでたっても進まないということになります。
それではさすがに使い勝手が悪いということで、ポリゴン(Polygon)が登場しました。同様なソリューションとしてArbitrumやOptimisticなどがあります。
ちなみにポリゴン(Polygon)のブロックチェーン名は元々MATICでした。もともとはブロックチェーンの名前とネイティブコインの名前が同じだったんですが、ブロックチェーンの名前は変わりネイティブコインは MATICのままになっていました。2024年9月には、MATICからPOLに名称変更となり、ブロックチェーン名と合った名前になっています。
ポリゴン(Polygon)はサイドチェーンという形でイーサリアムとは別に独自のブロックチェーンを持ち、そこでPOLトークンが使用されます。
ポリゴン(Polygon)にて作られたNFTなど、具体的に何か触ったことがある人はわかりますが、イーサリアムと比べるとガス代はだいぶ安いです。1ドルどころか0.01ドル以下でもいけます(変動しますが)。
2024年2月4日の記録を見るとこのようになっていて、ガス代は約POL(このときのレートで約0.9円)になっています。

Polygon(ポリゴン)の簡単な説明と役割
Polygon(ポリゴン)は、Ethereum(イーサリアム)のサイドチェーンとして機能しています。
簡単に言うとPolygonとは、「Ethereum(イーサリアム)」というよく渋滞が起こる大きな道路の脇に速度を上げるための「追加レーン」のようなものです。
Ethereumはとても人気のある高速道路で、多くの車(トランザクション)が毎日この道を利用しています。しかし、この道路は一定の容量しかなく、ときには大渋滞が発生してしまいます。その結果、通行料(手数料)が高騰したり、目的地に到着するのに時間がかかることがあります。
ここで、Polygonの出番です。Polygonはイーサリアムの隣に追加のレーンを作ることで、車(トランザクション)がスムーズに流れるようにし、渋滞を解消します。これにより、より多くの人がより速く、より安く目的地に到着できるようになります。
さらに、Polygonはただの追加レーンではありません。この追加レーンは特別な技術を使って、Ethereum高速道路と完全に互換性があり、安全に利用できるように設計されています。つまり、EthereumでできることはPolygonでも数倍便利にできるというわけです。
要するに、Polygonはイーサリアムの道路をより広く、速く、そして安く使えるようにする「スマートな追加レーン」のようなものです。
また、ポリゴンはイーサリアムとの相互運用性も持っており、イーサリアム上で発行されたトークンをポリゴン上で利用することができます。これにより、既存のイーサリアムエコシステムを活用しながら、スケーラビリティの問題を解決することができます。
ポリゴンの役割は、イーサリアムのスケーラビリティの問題を解決するだけでなく、DAppsの開発や運用を促進することにあります。そのため、ポリゴンは仮想通貨市場でも注目を集めており、今後の成長が期待されています。
ちなみに、Ethereum自体も、シャーディングという負荷分散の技術を使って、問題解決しようとしています。
仮想通貨POL(旧MATIC, ポリゴン)が使われている事例
イーサリアムと同様にNFTやゲームなど、様々な場面で使われています。
2022年に導入したスターバックスのNFT、Starbucks OdysseyはPolygonを使っています(日本では手に入りませんでしたが)。日本のNFTコレクションだとVery Long Animals(Very Long Animals ZはEthereum) はPolygonであり、二次創作もPolygonが多いです。
ゲームの例として挙げられるのはAAVEというDeFiの領域で仮想通貨の貸し借りができるサービスに関連したAavegotchiです。
仮想通貨POL(Polygon)を手に入れる方法
ある程度、仮想通貨に触れていないと分かりにくいかもしれません。仮想通貨を使う場合、どのブロックチェーン上の仮想通貨(トークン)なのかということが前提としてあります。
というのも、例えば、ETHというEthereumのトークンは当然、Ethereumのブロックチェーン上に存在していますが、Polygonのブロックチェーン上にも存在しているからです。
以下は、Polygon上のPOLを手に入れるための方法についしてまとめおきます。主に次の3つの方法があります。あとはPOLで買えるNFTを発行するなどして売るというのもできますが、あまり一般的とは言えないですよね。
- 国内の仮想通貨取引所(暗号資産取引所)で購入する
- 手持ちの仮想通貨と交換する
- 他人からもらう
ガス代分くらいならわざわざ仮想通貨取引所で買わなくても、友人知人からもらえるかもしれません。0.1POL(2024年月10日時点で約13円)もあれば、DEXで調達もできるようなりますね。
なお、2023年の頃は、日本円のステーブルコインであるJPYCを日本円で購入するとPOLが少しおまけでもらえました。現在はもらえませんが、またキャンペーンとして復活する可能性はあります。
国内の仮想通貨取引所(暗号資産取引所)から購入する
先ほども書いたとおり少額のPOLが欲しい場合、あまり良い方法ではないです。ですが、手持ちのETHがないとか誰かからPOLをもらえないとなると、取引所で買うのも選択肢としてあり得ます。
この記事を書いている時点で、取り扱いがある国内の仮想通貨取引所はこちらです。
- bitFlyer(ビットットフライヤー)
- bitbank(ビットバンク)
- coincheck(コインインチェック)
- DMM ビットコイン
- SBI VCトレード
- BITPoint(ビットポイント)
- OKCoinジャパン
それぞれの取引所にて日本円から買えますので、そこからPOLを調達できます。
ただ、取引手数料、最低出金額、出金手数料などがあるので、100円分だけ買おうとしても、100円どころかその何倍もお金がかかることがあります。
といっても、数万円とかにはさすがにならないし、5000円もしないで買えるとは思います。当然、手数料などで消える分があるので、トータルで5000円かかって手元には3000円分のPOLにしか残らないとか、そういう手数料が占める割合が大きくなることはあります。
手持ちの仮想通貨を交換(両替)する
もし他の仮想通貨を持っているなら、仮想通貨取引所を使わなくてもPOLを手に入れることができます。
どのブロックチェーンに仮想通貨を持っているかによってやり方は多少変わってきますが、やることは仮想通貨の交換(スワップ)と、ブロックチェーンの変更(ブリッジ)です。
Ethereumのブロックチェーン上でETHを持っていてPOLを入手する方法
例えば、イーサリアムチェーン上にETHを持っている場合、まずはそのETHをイーサリアムチェーンのPOLに交換します(スワップ)。そのためにはUniSwapなどEthreumでよく使われるDEXを使ったり、MetaMaskなどのウォレットが提供しているスワップの機能を使うこともできます。
スワップの後は、Polygonが公式で用意しているこちらのサービスなどを使ってブリッジします。https://portal.polygon.technology/bridge
仮想通貨POL(Polygon)の将来性
有力なブロックチェーンの1つだと思いますが、個人的にはわざわざ仮想通貨取引所で買って値上がりを待つとか、そういうことはしないと思います。
Polygon上で買うNFTのためのガス代みたいな感覚しかないです(揶揄するつもりはなくて、単にインフラとして使っているという感覚)。

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